DWCシステムも、1000倍希釈で効果がでます。

DWCとは、Deep Water Culture の略で、
リザーバータンクに溜めた培養液にエアーポンプで空気を送りつづけて、
根に酸素を与える栽培方法です。

DWCシステムは、構造がシンプルで材料がそろえやすく、
DIYでも手軽に作れる栽培効率にすぐれた
水耕栽培システム(エアレーション・システム)です。

反面、根が常に培養液に浸ったままのため、培養液がもっとも変化しやすい
水耕栽培システムであり、ほぼ毎日のようにpH値の調整や培養液の交換に追われてしまうガーデナーも少なくありません。

DWCシステムは、ひとつの苗にたいして最低でも5L、
できれば15L前後の培養液タンクが必要になります。

培養液が少ないほど、培養液のpH値が変わりやすく、調整や継ぎ足しを
毎日おこなわなくてはなりません。

培養液が多すぎると、エアレーションが足りず、根が酸素不足になってしまうため
病気が発生しやすくなります。
根に病気が発生してしまうと、一般的に初期には培養液のpH値がアルカリ性に
傾きやすくなり、末期にはpH値が酸性に傾きやすくなります。

1-1000flavoryin

DWCシステムとは、もっともリーズナブルに作ることができる栽培効率のよい
水耕栽培システムであると同時に、
もっとも手間がかかる水耕栽培システムであるといえます。

〜 DWCシステムとは、一度にたくさんの苗を栽培すると、
もっとも失敗しやすい水耕栽培システムである。

ということを理解しておく必要があるでしょう。

根が常に培養液に浸っているため、水温が高すぎたり、低すぎたりすることや、
肥料や活力剤を過剰に与えることも失敗の原因になります。

今回は、新しくなったタマ・プラントフードのスケジュールで、
ミニトマトをDWCシステムで育ててみました。

生長期のあいだ、培養液に「フィッシュ・ボーン」を
1000倍希釈で与えつづけたミニトマトの苗です。
fishbone_growing_stage

ベース肥料を希釈して作った培養液1Lあたり、
フィッシュ・ボーン」を1ml 加えてから、pH値を5.8に調整して与えました。
フィッシュ・ボーン」1000倍希釈でも、ベストなコンディションの根に育ちます。

※おおむね軟水である日本の水道水では、
培養液のpH値を5.8からスタートさせるのがおススメです。

1-1000fishbone_tomato

やがて、ミニトマトたちにたくさんの花が咲き、開花期へ移行しました。
開花期からは、ベース肥料を希釈した培養液に「Flavory-in」と「Zym-Zmy」を
1mlずつ、1000倍希釈で与えつづけています。

1-1000flavoryin_flowering

PK肥料を与えた翌週に、培養液を取りかえるとき「Truckin’」を2000倍希釈で
与えると、植物体内に停滞している過剰な肥料が動きだし、
花や果実をより大きく豊富にする促進効果があります。

1-1000flavoryin_dwc

新しいスケジュールでも、十分に効果がでます。

flavoryin1000

根が白くゲンキに伸び、ルートボールを形成しはじめています。

flowering_root1

flowering_root3

DWCシステムで育つ植物の根は、ダイレクトに空気にふれる部分が少ないため、
吸収性が高い有機活力剤を使用することが重要です。

吸収性が低い有機活力剤は、培養液に成分が残ったままになるため、
培養液を劣化させる病原菌が発生しやすくなり、病気を引き起こす原因になります。

タマ・プラントフードの有機活力剤は、発酵により成分を低分子化させているため
吸収性が高く、ベース肥料だけでは不足しやすいアミノ酸、酵素群、ビタミン、
そして、発酵由来の天然ホルモンをバランスよく含んでます。

※ベース肥料「キャナ・アクア」シリーズとコンビで使用しています。