お手ごろな価格で入手可能な牛フン堆肥は、培養土の素材としてとても優秀ですが、
すこし不安を感じます。「雑菌は?」「品質は?」
かといって、牛フンや落ち葉の堆肥づくりを
家庭で1から始めるのは、とても大変です。
そこで「 バグ・フロスタ 」を使って、市販の堆肥を完熟仕上げしてしまえば、
無農薬栽培にも安心して使うことができます。
有用微生物資材「 バグ・フロスタ 」で、市販の牛フン堆肥を完熟処理してみました。
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底の浅いプラスチック容器のほうが、堆肥に空気が行きわたりやすく適しています。
牛フン堆肥10Kg
「 バグ・フロスタ 」・・・20グラム、
「トラッキン’」250倍希釈液・・・約1リットル、
砂糖または廃糖蜜・・・100cc、
水分量は季節によって前後しますが、水分が多すぎると失敗しやすくなります。
水分を加えたあと、手で堆肥をかるく握ってみると崩れなくなり、
さらに、指で軽くつつくとホロッと崩れる程度の湿り気がちょうどよい状態です。
しかし、アンモニアのニオイが強くしたり、虫が発生してしまった堆肥は、
あらかじめ使用を避けたほうが無難です。
材料を堆肥全体によく混ぜたら、新聞紙など空気を通すもので表面をおおって
紫外線をさえぎり、冬は暖かめの場所、夏は涼しい場所に1〜2週間ほど置きます。
表面がカラカラに乾きすぎていたら、かるく霧吹きします。
しかし、水分は容器の底にたまっていますので、堆肥に霧吹きをする前に、
スコップなどで底のほうから切り返してみてください。
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数日後、堆肥の表面には大きな変化がないように見えますが、
水分がたまりやすい底のほうでは、
「バグ・フロスタ」がゲンキに活性化していました。
白い菌糸が張りめぐり、カタマリができています。
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容器の底の角ばった形そのままに、菌糸が張っていました。
「 バグ・フロスタ 」の有用菌は、堆肥の表面に水分が少なくなっても、
水分がたまりやすい容器の底のほうで、しっかりとテリトリーを広げます。
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牛フン堆肥の表面から湯気が出てきたり、手でさわると熱を感じるようであれば、
水を軽く霧吹きしながら、スコップで切り返します。
菌糸が出はじめてから、さらに一週間から二週間ほどじっくりと完熟させます。
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固い固いセルロースやリグニンでできた枝のバークにも、白い菌糸が張っています。
「 バグ・フロスタ 」の有用菌が活性化して、
このような大きな有機物をどんどん分解していくと、
培養土の保水性や保肥性、団粒構造が高まり、
見ちがえるほど根はりがよくなります。
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なによりも完熟したての新鮮な牛フン堆肥には、
ゲンキな有用菌がたっぷりとひしめき合っています。
おどろくほど苗の生長速度が、変わります。
DIYの培養土の素材としても、
使い終わった培養土の再利用の素材としても、とても優秀です。