つよく優秀な苗をそだてる。

〜 幼い苗の生長を促進させて、つよく優秀な苗をそだてる 〜

以前に バグ・フロスタ の再活性テストの様子をご紹介したことがあります。

10days_later_bugfrosta2

その時にバグ・フロスタ を再活性化させた各培地に、
発芽したてのトマトの苗を植えて、
バグ・フロスタを与えていない培地に植えたトマトの苗と生長を比較してみました。

tomatoes_seedling

前列のトマトたちには、フィッシュ・ボーンの培養液を与えていますが、
バグ・フロスタ を一度も与えていません。

後列はバグ・フロスタが活性化した培土にトマトの幼苗を植えこみ、
フィッシュ・ボーンの培養液を与えています。
2週間に一度ほど、バグ・フロスタ をひとつまみずつ培地に追加しました。

tomatoes_bugfrosta

 

 

比較してみると、バグ・フロスタ を与えた右側の列のトマトのほうが、
葉と丈が大きく、生長が早いのがわかります。

bug_frosta_tomatoes

 

バグ・フロスタ には、デリケートな幼苗期の根でも
ダメージを受けずに吸収できる即効性の高い養分とともに、
根の生長を促進する効果の高い発酵由来のアミノ酸やミネラルなどが
豊富に含まれているからです。

また、バグ・フロスタ に含まれる天然の植物ホルモンの効果も見逃せません。
オーキシン、サイトカイニン、ジベレリンは、植物のあらゆる生長を促進させ、
エチレンは、根の発生を促すとともに病原菌を殺菌してしまいます。

 

 

「幼い苗のストレス耐性をあげる」


環境ストレスへの耐性が低い幼苗期には、なんらかの原因で
根が水分と肥料を吸収できなくなり、葉が萎れるなどの症状がでます。

ここでは、冬から春に移り変わるころに、起こりやすい生長トラブルを
ピックアップしてみます。

気温が低い冬のあいだは、肥料の吸収が抑えられるため
根が肥料過剰を起こしにくい季節です。

しかし日々の気温差が大きい春へと移り変わるころは、とくに注意が必要です。
初夏のような暖かい日になっても、冬と同じ管理を続けていると、

苗が生長トラブルを起こすことがあります。

凍える冬のあいだ植物の味方だった強い光は、室温が27℃を越えると
幼い苗から急激に水分を奪い取ります。

まだ根がしっかり張っていない幼苗は、葉から蒸散する水分をカバーする量を
根から吸収しきれません。この時に培養液の肥料濃度が濃いと、
根からどんどん水分が逆流しはじめ、萎れてしまいます。

 

さて、ここで「ヒート・ストレス」を受けてしまった
トマトたちの例を見てみましょう。

前列の3つのトマトの苗は、バグ・フロスタ を与えていません。
後列の3つのトマトの苗は、タネをまいた時から バグ・フロスタ  を与えていました。

heat_stress_plants

バグ・フロスタ を与えていた後方の列のトマトたちのほうが生長が早く、
ヒート・ストレスにも強かったことが分かります。

バグ・フロスタ の有用菌は、病原菌への感染を防ぐだけでなく、
ストレスから根を守る効果もあることがわかりました。

heat_stress2


バグ・フロスタ を与えていなかったトマトのヒート・ストレスによる生長トラブル
heat_stress_no_bugfrosta

バグ・フロスタ を与えていたトマトのヒート・ストレスによる生長トラブル
heat_stress_bugforsta

高温による肥料やけや、強い光が原因となるヒート・ストレスは、
室内栽培ではとてもおおい生育トラブルですが、
栽培にかかる時間やコストを節約するために、これらのトラブルを起こさないことが望ましいのです。

さて、今回は バグ・フロスタ にふくまれる有用菌たちと、有用菌たちがつくりだした栄養分が植物の生長に様々なメリットをもたらしてくれることをご紹介しました。

しかし、

植物は、もともと共存できる微生物たちと協力関係を築きながら進化してきたため、
バグ・フロスタ  のこれらの効果は、ごくあたりまえのことです。

また、合成ホルモン剤を使用すれば、これをはるかに越える効果を
手に入れることができるかもしれません。

それでも、植物が慣れ親しんできた有用菌とともに育つとき、
なんの疑いもなくスクスクと育つその姿に、思わず感動を覚えてしまいます。