タマ プラントフードの活力剤と、エアロ・ポット(10L)を使って、
ココ培地、ポッティング・ミックス培土 のそれぞれで
トマトの、根張りの様子を見てみることにしました。
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まずは、キャナ・ココとタマプラントフードで育てたトマトの、
根張りの様子です。
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【 栽培資材 】
キャナ ココ培土
キャナ ココ A/B ベース 肥料、
フィッシュ・ボーン、フレバリン、ザイム-ザイム、トラッキン’
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通気性のよい布製の エアロ・ポット の壁面に伸びた根は、
「 細根 」が非常に発達しています。
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「 細根 」は分岐が多く、水分 / 酸素 / 栄養 を多く吸収できるため、
「 直根 」の発生を少なくし、「 細根 」を増やすことは、
「 高糖度、高品質 」な果実の収穫には欠かせない条件です。
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「 細根 をいかに増やして活かすか ? 」という話題に、
世界中の農家と園芸家がつい夢中になってしまうのは当然のことかもしれません。
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ところで、太くまっすぐな「 直根 」が、酸素を求めてポットの壁面をグルグルと漂うことでできてしまう「 根巻き現象 」はプラスチック製ポットの壁面で、
よく見られる根の発達ですが、
ココ培地 (100%) と エアロ・ポット の組み合わせでは、どうでしょう?
パーライトやクレイペブルス(ハイドロボール) などを加えなくても、
培地の中心部まで、均一に細かい根が張っているのが分かります。
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タマプラントフード有機活力剤の発酵成分は、細根の発生を劇的に促しますが、
ココ繊維にある、ぼう大な数の細かなすき間にたっぷりとキャッチされるため、
トマトの根は、どこへ伸びてもそれらを思う存分に吸収することができるのです。
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成分調整されたクリーンな ココ培地 には、肥料成分がほぼ含まれないため、
ロックウール栽培と同じように液体肥料でつくった培養液を与える必要があります。
フレバリン、ザイム-ザイム に含まれている、ぜいたくな発酵有機成分は、
化学肥料のデメリットをカバーし吸収性を高め、根の健康を守ります。
ココ培地 は、ロックウール培地よりも肥料成分が培地内に残りにくいため、
収穫時期の肥料のフラッシングは、ロックウール栽培の約半分の期間ですみます。
トラッキン’ の微量ミネラルと有機酸は、収穫時期には肥料の流転を促進して、
果実の糖度や栄養価を高めます。
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つぎに、ポッティング・ミックス培土 で育てたトマトの根の様子です。
ココ培地 にはすき間が多いため、培養液が底部にたまり、
トマトの根は培養液を求めてポットの下半分に集中して発達していました。
ポッティング・ミックス培土 は、保水性と保肥性が高いため、
培土全体に培養液が均一に含まれます。
そのため ポッティング・ミックス培土 では、トマトの根が培土全体に発達したことがわかります。
【 栽培資材 】
キャナテラ・プロフェッショナル培土
バイオ・キャナ ベース肥料
フィッシュ・ボーン、フレバリン、ザイム-ザイム、トラッキン’
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収穫後、数日経っているので、根の色が褐色化しています。
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・キャナテラ・プロフェッショナル培土 と エアロポット の組み合わせの場合でも、
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ココ培地 に発達した根と比較すると、根に厚みと幅があり、
所々で、うぶ毛のような根毛がさかんに発生しています。
ポッティング・ミックス培土と、フィッシュ・ボーン のコンビネーションは、
植物の根の生長を劇的に促進させます。
開花促進活力剤 フレバリン の発酵成分、有機微量ミネラル活力剤トラッキン’ は、
有機物質が豊富なポッティング・ミックス培土と相性がよく、
トマトの香り、糖度と酸味のバランスを向上させることができました。
一方、ポッティング・ミックス培土は、保水性と保肥性が高い反面、
ココ培地ほどは、空気を多く含めないため、栽培の終盤にさしかかる頃には、
ザイム-ザイム をしつかりと与えて、
古い根の分解や新陳代謝をしっかりと促す必要があります。